初日の夜のトーキングサークルで、参加者4人ともが「この牧場に来て、すごく落ち着いた。癒された。安心した」と感想を言いました。
すると、由紀子さんが「実はね、参加者の皆さんが来る前に、受け入れる3人で『みんなが安心できる雰囲気を作ろう。そのためにはまずお腹の力を抜こう』と話したの。」とおっしゃいました。
広大な自然の中という環境もあると思うけれど、やっぱり由紀子さん、根本さん(※ 子どもの馬担当)、かりんちゃん(※ 託児・その他サポート担当)がそういう空気感を作ってくれてたのだと思いました。「人」がこんなに広い場所でそういう雰囲気を作れるんだなぁと感動しました。
実際に合宿の4日間、子どもたちも母たちも馬も、何の心配も不安もない空間と時間を体感、実感しました。
本当にそうだったんだなぁと、気付いた場面があります。
それは小3の娘が4歳の女の子を乗せたハンツを1人でひいてる姿でした。根本さんは、そばには付いていなくて遠くから声をかけてくれていました。それを母たちは「すごいねぇ。いいねぇ。かわいいねぇ。」と微笑ましく見ていました。
普段ならきっと、「危ないっ!もし馬が急に走ったら!?もし女の子が落ちたら!?大人が付いていなくて大丈夫!?」と心配で、あれこれ口出し手出ししていたと思います。でもその時はそんなこと全然感じませんでした。
根本さんとハンツの間に、根本さんと子どもたちの間に、子どもたちとハンツの間に、そしてそれを見ていた母たちとの間にも、「大丈夫。安心。」が繋がっていたのだなぁと思いました。
そんな中で子どもたちは、少しの恐怖や不安もなく、いきいきと楽しく馬たちと関わっていました。
由紀子さんが、『根本さんだから、できるんよ。根本さんをよーく見ててごらん』とおっしゃいました。それから、根元さんから学ぶことがたくさんありました。歩き方、筋肉の使い方、呼吸の仕方など、いろいろ意識してやっているということも教わりました。
由紀子さんからも、私自身の気の出し方を馬を通して教わりました。私の場合ですが、急に100%出そうとしなくても、「今よりあと20%出そう」とか「あと40%出してみよう」という風にやってみたらとのことでした。
いつもいつも大きく出していなくてもいいけれど、大きく出したい時に出せたり、小さく出したい時に抑えられたりできる方がいい。そうすると、その場所や相手に合わせて、その幅を自分で調整できる。
言葉で分かって頭で分かっても、実際に馬に乗ってやってみると、全然伝わらない時の感覚や、伝わった時の感覚を身体と心で感じることができました。
最終日に、1人が馬に乗り、3人がその前と横と後ろを歩くというワークをしました。群れを作る。馬に安心感をつなぐ。「大丈夫よー安心だよー」を馬と4人の周りを包むように、いえ、それよりもっと牧場全体を包み込むくらいの意識で。
馬に乗っていても横を歩いていても、なんとも言えない心地良い気持ちで、みんなが安心で繋がってる感じが忘れられません。
家に帰ってからも、日常生活で意識して空気感を作るようにしています。
子どもたちと一緒にいる時、家族の中で、会社の中で、友達といる中で…いろんな場面で、必要だと思う時に、馬リトリートで学んだことを出せたら良いなと思っています。
何よりも、それをするためには、まず自分が整っていることが大前提です。日々、呼吸法や瞑想、身体を動かすこと、食事に気をつける、休息をしっかり取ることなど、ていねいに心がけようと思います。
合宿で一緒に過ごした仲間は、お互い縁があって一緒になった仲間だと思います。あの4人と子どもたち5人が一緒だったからこそ、学べたことは私に必要なことであり深かったのだと思います。
本当に素晴らしい4日間をありがとうございました。