初めて会った由紀子さんは、とても柔らかくて優しい人でした。威張ることもなく、頭がちゃんと整理されていて、洞察力に優れている人でした。不思議なことに、FBで見る由紀子さんと実際に会った彼女にはギャップがありました。

言葉で伝えられることには限界があるのでしょう。彼女にそのことを伝えたら、「言葉で伝えようとは思ってないからかな?」と言っていました。

私はここで敢えて、今回霧島で過ごし何を学んだか、言葉で伝えてみようと思います。

まずは一言で言うと、体と心が乖離していた自分が繋がり、やっと本来の自分が肉体の中に落ち着いた感じです。それは馬の上で自分の内面に集中したときに起こりました。由紀子さんはそのプロセスを導いてくれました。

彼女のレッスンでは馬に乗っていましたが、通常の乗馬レッスンとはかけ離れたものでした。馬の上で私がしていたことは、馬をコントロールする事ではなく、自分の心の動きを観察する事でした。その結果、心の癖に気づき、自分を発見することで次のステップに繋がったのだと思います。

通常は心を癒す、あるいは体を癒せば、心と体は繋がっているのだから両方癒される、という前提かと思いますが、しかしこの考えは、その繋がりが途切れている人には機能しないのだと思います。私が失っていた心と体のリンクに気づけたことは、今回霧島で得られた大きな収穫でした。

これまで様々なコーチや教えてくれる人に出会いましたが、大抵は体と心が繋がっていない事にそもそも気づかないか、もしくは気づいていたとしても、教わる人に気づかせることは出来ないように思います。

でも由紀子さんは、私の体から出るシグナルから感情の動きを見て、心の中で何が起こっているか、何が本来の自分に戻ることを妨げているか、そういうことを瞬時に見抜けていました。そして私がどんな状態であれ、そのまま受け止めてもらえました。批判されることもありませんでした。

私は乗馬歴は長いのですが、怖い体験をしたことで、今回乗り始める前に恐怖心を抱いていました。でも彼女は私の感情一つ一つに丁寧に向き合ってくれました。そうして自分の感情を知って向き合い、馬の助けを借りながら無理なく解消していけたので、自然に次のステップに移行でき、気持ちよく乗馬ができる状態を取り戻せました。

彼女の馬も、最初見たとき大きな馬で乗るのは怖いかもと思いましたが、とても落ち着いていて、こちらの心をよく汲んでくれた感じがしました。由紀子さんは人間にも馬の感情にも注意深い人なので、そのように育てられたグスタフは素晴らしい馬でした。馬がこちらの気持ちを受け取ってくれているのが分かりました。

由紀子さんからは一般的な指導をされたというよりは、私が自分で気づけるよう、自然に導いてくれたような感じでした。「あなたがあなたであるように、私は全力で手伝います。」というスタンスに見受けられました。上から教えるのではなく、受講生の必要に適切に応じて、徹底的に尽くす人でした。

今回のこの経験から、自分自身の存在の質が変わった実感があります。ですからこれからは、馬や人間との関係も自然と変わっていくのではないかと考えています。それは対相手ではなく、むしろ自分との関係がクリアーになったからではないかと思っています。

色々なセミナーやワークショップに参加され、自分探しをし、たくさんの知識を仕入れて頑張っているのに、なぜだか人生がうまく行かないと感じている人に、霧島の由紀子さんの所に行くことをお薦めします。乗馬だけでなく、彼女と一緒に暮らして学ぶところも多いです。

リトリートの告知を見た時、私はかなり精神的に辛い状態でした。

由紀子さんから、馬のお話は聞いていたので、今の自分の辛さをどう扱っていけばよいか、リトリートに参加することで何か掴めるのではないか、いや、きっと何かあるという直感のような物に動かされて申し込みました。

霧島では毎日乗馬クラブに行くのが日課でしたが、初めて馬と触れ合う私にとっては、何もかもが驚きの連続でした。由紀子さんのレッスンは、一緒に参加した自馬持ちの方も驚く程、一般的な教え方とはかけ離れたものだと知りました。

これ迄、由紀子さんの著書やお話から感じていた、表面的でない、何か本質的な教えというものを、馬のレッスンからも感じました。力ずくで馬を従わせるとかそういうやり方ではなく、意識の力を使って、馬とコミュニケーションする、そんなことができるなんて思いもしませんでした。

「馬は、本当に思っている事(本心)と、指示することが乖離している人が一番怖い」という由紀子さんの言葉をよく覚えています。事実、気ばかり焦って馬を動かそうとしても、馬はびくとも動いてはくれません。でも「あそこまで行きたいの。一緒に行こう!きっと楽しいよ。」そう本当に思えた時、馬は動いてくれたと思います。私の焦り、苛立ち、思い通りに行かないモヤモヤ、そういうネガティブな気持ちが、馬にはしっかり伝わっていました。

馬とのコミュニケーションは、そのまま人間にも通じるというお話。子育ては終わっている年代の私ですが、来し方を振り返り、いつも今ここを大切にしていなかった自分に気づきました。そしてそんな自分を責めている私に気づいたのです。

由紀子さんは、「心ゆくまで、思う存分馬に気持ちよく揺られてね、馬が自分の体を通して、ネガティブな思いを全部地面に流してくれるから」と言ってくださいました。涙がでそうに嬉しかったです。

先ずは、私自身が緩むこと、落ち着く事、楽しむことが周りを変えるかもしれない、そう思えるアドバイスも沢山いただき、馬でそのことを身体で実感しました。

中古屋さんで服を選んでくれたのも、自分では気づかない隠れた個性を見つけなさい、見てみなさいというアドバイスだったのかなと思います。「言葉を尽くして説得」ではなく、愛に溢れた「行動」で、全てを示してくださったと感じています。こうして書いていたら涙が出てきました。

作って下さった食事もとっても美味しかったです。教えていただいた、ヨガと、ごま油も続けられている自分に驚いています。何かある、という直感が当たったという確信と信頼がそうさせてくれているのかなと思います。よくある小手先のノウハウではなく、本質的な生き方を模索している人にはとてもお勧めしたいリトリートです。