先日、寿ちゃんの緊張が少しほぐれた後、彼女は私から離れるよりも、側にいることを選択してくれました。その時にいつもの体感がありました。馬から出てくる何とも説明しようがない、身体で感じる感覚です。

人間が身体で認知できるほどの量のエネルギーが、馬から出るとは頭では思えないのですが、何年も身体で体感している感覚があります。

人間を信頼してもらうことで達成できることは何か,私には明確な目的があります。

それは「怖れから解放」してあげたいから。

解放されて心が自由になって幸せになってもらいたい。

馬にも人間にもそのお手伝いをしたい。

下記は10年前に書いたことです。どうも何年もずっと同じことをやっています。環境は変わってもやってることは同じ。

今日、久しぶりにサラブレッドのマンディーとラウンドペンで一緒に過ごしました。

彼女は人間をずっと拒否していて、心を開かず受け入れていないようだったので、私は彼女のことは半分諦めていて、メカニカルに乗れる新しいオーナーを探した方がいいかとも思っていた矢先でした。

今日は彼女のことを心から理解してあげたいと思って一緒に時間を過ごしていたのですが、横に立ってた時にいきなり彼女の心が私の中に入ってきた感じがありました。そして、涙がドバーっと出てきました。

心が入ってきた時に感じたのは、まるでそれが物質であるかのような感じです。

長い間飼ってたビーグルのチョロの死に立ち会った時に、彼女の魂が胸に当たったように感じたのと同じ感触。重さのある綿飴がボンっと胸を打つ感じです。

私はしばらく彼女の側に立っていて、自分の心臓の部分からジンジン感じるものが拡大して、彼女を受け入れ共感し理解することだけに心を使いました。その後から、マンディーは全く別な馬になりました。

怖くなくなってきてるので,徐々に好奇心が出てきてイタズラになってきている子どもたち。

そろそろ学べる準備が整いそうです。怖さで動かすのは「反応」で,それは「理解して動く」のとは別物と思っています。